アダルトチルドレンとは
まず知っていただきたいのは、アダルトチルドレンとは医学的に正式な診断名
ではなく、自己申告でつかう自分の傾向を認めるための言葉だということです。
現在、アダルトチルドレン（以下、AC）は、大人になっても生きづらさを
抱えている機能不全の家庭で育った子どもたちという意味で使われています。
たとえば、親が暴力的だったり、育児放棄をしていたり、病気がちだったり、
支配的だったり、否定的だったりして、子どもが養育者から無条件な愛情を
感じられなかった場合、機能不全と言います。
肉体的な暴力があればわかりやすいのですが、精神的な暴力も立派な虐待です。
よく、「経済的に恵まれていたからうちは違う」と誤解している人もいますが、
それはまったく関係ありません。
親への感謝とACであると認めることは両立します。
親への感謝とACであると認めることは両立します。
「感謝しているけど、好きになれない」は親への裏切りではありません。
ACかどうかは、子ども時代、家が精神的に安心安全な場所だと思え、自分が
自由にのびのび子供らしくいられたかどうかという感じ方で決めることです。
ACは、元々アメリカでアルコール依存症の親をもつ子どもたちに限定されて
いたのですが、今は広く解釈されるようになっています。
親がアルコール依存症だと、子どもが安心安全でのびのびいられないという
ことは想像しやすいと思います。
私の場合は、父が病気がちだったので、実際に亡くなるまで何かあると
「死ぬんじゃないか」と不安を感じていました。これでは子どもは安心
できません。病気になるのは悪いことではないのですが、子どもが親の
心配をして充分に甘えられないのは機能不全の１つの形だと言えます。
（母は別の意味で私にとって機能不全でしたが、それはまた別の機会に）
あなたは子どものころ、家が安全基地だと感じていましたか。
親は何があっても自分の味方だと思えていましたか。
あなたはアダルトチルドレンですか。
もしそうだとしても大丈夫。
ACは後天的な影響によるものなので、今からいくらでも修正可能です。
それは、今までの人生を全否定することとは違います。
今まで身につけたことを棚卸しして整理し、必要なものは残し、いらない
ものは手放し、もっといいものを取り入れればいいんです。
これからご一緒にAC卒業に向けて取りくんでみませんか。
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